アメリカの女性雑誌アルーア(Allure)は、2017年9月号において「アンチ・エイジング」という言葉を使うのを止めると宣言しました。
「若くなければ美しくない」
「人生にはピークがあり、その後は転がり落ちるだけ」
加齢は自然な変化であるのに、「アンチ・エイジング」という言葉には<老化は敵>といったイメージが強く含まれていたことへの反省であり、前向きな宣言でした。

齢を重ねることは体力の低下など様々なマイナス面があるものの、人生を楽しむチャンスが増えることでもあるはず。
「歳をとるけれど、年齢に関係なく毎日、素晴らしい人生を送ることができる」
「加齢は何かを得ていくこと。成長を続けること」
とプラスの方向に考えるのが自然であり、健全な姿でもあります。個人も社会も時代とともに成熟していくということでしょう。
人生100年時代といわれるようになってきた今日、高齢期を生きるうえでのこうしたプラスの考え方を「スマート・エイジング」と呼ぶようになってきました。

スマートに(=賢く)年を重ねながら高齢期を過ごしていくためには、医療や介護を必要としない「健康寿命」を延ばす心がけが大切になります。
そのために、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターは
1.) 脳を使う習慣
2.) 身体を動かす習慣
3.) バランスのとれた食事の習慣
4.) 人と積極的に関わる習慣
という高齢者のための「4つの生活習慣」の大切さを指摘しています。

この中の1.) から3.) までは一人でも日常、気を配ることができます。
さて問題は、4.) 人と積極的に関わる習慣です。
これは自分一人だけでという訳にはいきません。仲間や知り合いをはじめ他者と触れあう機会を積極的に作っていくよう心がけたいものです。
これからも高齢者は増え続け、単身者(お一人様)の割合も増えていくという状況中で、それは生きがいをもって暮らしていくことにもつながります。
高齢者の日常を調査したところ、多様なライフ・スタイルで暮らす高齢者が多いことが分かってきました。そんな方々の人との関わり方としては、趣味や余暇活動があります。さらに間口を広げればボランティア、就業、起業など社会的な形態もあげられます。

人と、社会と積極的に関わっていく一助となるよう、NPO法人グロウンワークスは、高齢者のための様々な触れあいの「場」を提供していきます。

コラム
2016年版の厚生労働白書によると、
男性の平均寿命80.21歳、健康寿命71.19歳。
女性の平均寿命86.61歳、健康寿命74.21歳。
平均寿命と健康寿命の差は
男性で9.02年。
女性で12.40年。
男女ともに10年前後の開きがあります。
健康寿命を延ばして平均寿命との差を縮めれば、医療や介護を必要としない、より質の高い高齢期の生活となります。これは、本人にとってはもちろん、家族にとっても社会にとっても望ましいことです。